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 サイマル翻訳ブログ

株式会社サイマル・インターナショナルの翻訳スタッフによるブログ。
翻訳者の実務からコーディネーターのエピソードまで、サイマル翻訳にまつわる
トピックを扱います。
サインの翻訳
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    最近、サイン(標識や掲示)の翻訳のご依頼が増えています。2020年に開催される東京オリンピックの影響もあるかもしれません。街なかでも、外国語と併記されているサインはよく見かけますよね。

    サインの翻訳というと、短いから簡単そうだと思いませんか?実は結構いろいろな要素が絡んでいます。

    サインは、ぱっと見て意味が分かることが重要です。じっくり読むものではありませんし、表示スペースも限られます。ですから翻訳は簡潔にすることが必要です。長いと文字も小さくなり、見づらいし理解するのに時間がかかります。

    どのくらいの表示スペースがあるのか、そのサインがどこに設置されるのか、訳文はサイン全体のどこに表示されるのかも翻訳に関わります。そのため、ご依頼時にはお客様に設置予定場所の写真や、どこに翻訳を入れる予定か分かる参考資料を送っていただいたりします。

    また、翻訳文そのものだけでなく、レイアウトも重要です。先日、お客様から「日本語と英語と中国語と韓国語を並べて表示したいが、中国語は英語や韓国語に比べて文字が込み入っているため、フォントを大きくした方がいいだろうか」とご相談をいただきました。
    1言語だけフォントを大きくするのは見た目にも美しくないし、その差に意味を見出されてしまう恐れもあるので、そろえるようお勧めいたしました。ですが確かに、文字が太いと細かい文字はつぶれてしまいますから、見やすさに配慮したフォントを使う必要があります。

    ちょうどそのとき台湾にいた友人に、台湾のサインの写真を送ってほしいとお願いしました。

    バス停の写真です。ほんの一例ですが、日本語のバス停のイメージより、文字が細めだと思いませんか。

    翻訳は、字面を他の言語に置き換えるだけでなく、その文書の目的や読者の文化的背景を考えることが必要です。そして、使用用途によっては、どのようなフォントでどうレイアウトされるかも、読み手への伝わりやすさへ影響する大切な要素になります。

    そう思うと、目に入るいろいろなサインに興味がわいてきます。
    これからますます外国の方が増えるであろう東京のサインが、読み手にとって分かりやすいものになるよう、サイマルが少しでもお手伝いできたら嬉しいです。

    M.N.
     
    | サイマル社員より | 19:01 | - | - |
    翻訳者に求められるものとは?
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      〜獨協大学シンポジウムでサイマルが講演〜

      12月4日(金)に獨協大学にて、外国語学部主催シンポジウム「翻訳の世界 ― 翻訳者をめざそう ― 」(リンク)が開催されました。翻訳に関心のある学生や、将来翻訳者を目指す学生に、翻訳実務を紹介することを目的に企画されました。サイマルは翻訳会社の立場から、産業翻訳の概況と、翻訳者に求められる資質や能力について講演させていただきました。フリーランス翻訳の魅力だけでなく、ビジネスとしての翻訳の難しさにも触れて、さまざまな視点から学生の皆さんに産業翻訳について知ってもらいたいと考えました。ここではその一部をご紹介します。

      ■求められる能力

      翻訳者もただ語学力があればよいというものではなく、求められる能力は市場ニーズの変化により少しずつ増えてきていると感じています。外国語力や日本語力、専門知識といった基本的に求められる能力の他に必要になるスキルとして、以下に焦点を当ててみました。

      ・パソコンスキル
      Microsoft Officeソフト(Word / Excel / PowerPoint)のスキルは当たり前になったと言っても過言ではありません。細かい運用力、とりわけレイアウト調整スキルがあるとさらに強みになります。なお「Trados」に代表される翻訳支援ツールのスキルは、すべての翻訳会社が求めるわけではありませんが、仕事の幅は確実に広くなり、強みになります。

      ・リサーチ力
      しっかりとしたリサーチに基づく翻訳は、翻訳会社(クライアント)の信頼につながります。限られた納期の中でネット検索を効率よく進めていくことも、翻訳者の重要な力と言えます。

      ・ビジネス常識(マナー)+サービス感覚
      納期を厳守する(後工程が控えていることを理解する)、必要に応じて翻訳会社と連絡・確認をとることなどが重要なポイントになります。

      ■フリーランスのメリット・デメリット

      多くの翻訳者がフリーランスで仕事をしています。私がフリーランス翻訳者の皆さんと日ごろやりとりする中で感じているメリット、デメリットをお話ししました。

      メリット
      ・自由に時間を使える
      ・仕事を選べる
      ・がんばった分だけ収入になる
      ・知的好奇心を満たせる
      ・自分のペースで一生続けられる

      デメリット
      ・収入が安定しない(繁閑の差が大きい)
      ・なんでも自分でやらなければならない(営業、経理、社会保険、パソコン保守、…)

      ■採用:こんなところが見られている!

      フリーランスといえども、企業への就職と変わらない部分も大きいのですが、応募してこられる方を見ていますと、以下の点で疑問符がつくことは少なくありません。

      ・ 応募時や面談時のマナー――第一印象が悪いとやはり後に影響します。
      ・ 書類の書き方(言葉遣い、体裁)――言葉遣いは言うに及ばず、異なるフォントを気にせず混用する、体裁が乱れているといった体裁面の問題も非常に重要です。翻訳の成果物も同様のクオリティなのではと想像してしまいます。
      ・ 試訳の出来――サイマルでは品質管理の一環と位置づけており、最も重要視しています。

      ■翻訳スキルを身につける方法

      翻訳者になるための方法として、当社のスクール「サイマル・アカデミー」の宣伝もさせていただき、いずれサイマルとのご縁ができることを願いながら、翻訳者をめざす皆さんへのエールで締めくくりました。

      ------------------
      末筆ながら、今回このような機会を頂き、獨協大学の皆様にはこの場をお借りし、あらためて御礼申し上げます。普段学生の方に直接お話しする機会はなかなかないため、サイマルにとっても貴重な機会となりました。

      (S.F.)
       
      | サイマル社員より | 18:39 | - | - |
      校閲ワークショップを開催しました
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        弊社では品質維持の取り組みの一環として、登録翻訳者の方々を対象として定期的にワークショップを行っています。先日「英→日校閲ワークショップ」を開催しました。「校閲」とは高い品質を保つため、翻訳を行った翻訳者とは別の翻訳者がその翻訳をチェックする工程のことです。講師は翻訳・校閲の経験豊富な翻訳者さんにご担当いただき、お忙しい中多くの方にご参加いただきました。今回はその様子をご紹介します。

        講義の冒頭で、講師からこんなお話がありました。
        「校閲は翻訳者になる前の段階の人が行うという考えもあるようですが、そうではありません。校閲者は翻訳者と同じだけの技量を持って行うべきものです。品質を支えているのは校閲者だ、というつもりで仕事をしてほしいと思います」

        参加者には事前に課題を提出していただき、前半はそれをもとに校閲で抑えるべきポイントの説明と講師の修正例の紹介がありました。表現から句読点、カッコの使い方に至るまで多岐にわたってチェックポイントをご説明いただきました。後半にはコーディネーターも参加して座談会を行い、お客様のご要望などについて話し合いました。

        翻訳者さん同士の交流の場ともなり、私たちにとっても翻訳者の方の生の声を聞くことができる有意義な時間となりました。

        1人で作業をすることの多い翻訳作業ですが、これからもこのような機会を通して、社員・翻訳者の意識を高めあい、お客様にご満足いただける翻訳をお届けできるよう努めてまいります。
        | サイマル社員より | 10:58 | - | - |
        翻訳会社と翻訳コーディネーター
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          今回のテーマはずばり、「翻訳会社と翻訳コーディネーター」です。
          なかなかイメージのつきにくいこの2つについて、さらには私たちの仕事について、少しだけご紹介します。

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          初対面の方に職業を伝えるとき、「翻訳コーディネーター」といっても大抵は分かってもらえません。「何をコーディネートするの?」「翻訳するの?」といった反応が大半です。なるほど「翻訳者」は翻訳をする人のことだと分かりますが、「翻訳コーディネーター」とは何なのか。そもそも翻訳会社とは何をしているところなのでしょうか。

          私たち翻訳会社は、お客様から翻訳したい原稿をお預かりして翻訳をし、出来あがった訳文をお納めしています。とはいえ、右から左に文書を送って終わりというわけではありません。

          まず、翻訳したい内容・言語・用途・納期など、お客様のご希望を確認します。内容によっては、訳文を印刷する紙の種類が白紙なのかレターヘッドつきのものなのか、普通紙なのか厚紙なのかなど、「なぜそこまで?」と思われるようなことも詳細に伺います。それによって、訳調やフォーマット、訳出する情報が変わってくるからです。

          それらをふまえ、数多い契約翻訳者の中から人選をし、仕事を依頼します。そして、チェック工程を経て、お客様に訳文をお届けします。かなり大まかにまとめてはいますが、これらの全工程を管理するのが私たちの基本的な業務です。

          翻訳コーディネーターをしていて日々思うことは、お客様からご依頼をいただいて初めて成り立つ仕事であり、できるだけ詳細にご希望やご依頼の背景を引き出すことが一番大切だということです。世の中すべての商品やサービスにいえることですが、独りよがりの「良いもの」ではなく、お客様の求めるサービスをいかにご提供できるか、そのために、翻訳者にとってできる限りの条件を整え、お客様しか知りえない情報をいかに共有するか、それが重要です。一つとして同じ案件はなく、日々勉強、日々工夫。振り返れば色々な案件がありますが、どれもこれもお客様・翻訳者の協力なしには成り立たない有難い仕事だなと思います。

          ほんの一角ではありますが、翻訳会社がどのようなところかご想像いただけたでしょうか。皆さんのお仕事との共通点があるかも?ないかも?

          E.A.
           
          | サイマル社員より | 10:16 | - | - |
          翻訳者インタビュー〜翻訳の実践的ヒント〜
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            英語ネイティブ翻訳者インタビュー第2弾です。翻訳を行う際に心がけるべきことについて聞いてみました。
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            翻訳者インタビュー〜翻訳の実践的ヒント〜
             

             ̄冖する際に一番気を付けていることは何ですか?

            S:まず原文をニュアンスまできちんと理解するということを常に意識しています。翻訳の場合、「分かったようで分からない」ことが多いですから、気を付けなければなりません。日本語と英語は構造が全く異なるため、どうしても直訳調になりがちです。翻訳後しばらく時間を置いて英文だけを見直し、自然な英文に仕上げていくようにしています。


            ▲廛襦璽侫蝓璽妊ングをしていて日本人の英訳の傾向として気が付くことはありますか?

            S:日本人の英語と言えば、やはり冠詞の使い方はネックだと思います。いくら英語の文章がよくても冠詞の間違いは必ずあります。私は「冠詞で食べている」と思ったこともあります(笑)。日本語には冠詞がないので、その感覚を覚えるのが難しいかも知れませんが、英語の名詞を単なる単語ではなく冠詞とワンセットとして考えるといいかもしれません。例えば、日本語の「本」は、英語では“book”単体ではなく“a book”, “the book”または“books”となることがほとんどです。冠詞がない場合よりもある場合の方が多いので、まずどの冠詞がふさわしいかと常に考えていれば上達すると思います。

            ちなみに英文を見れば冒頭数行で、英語ネイティブが書いたものか非ネイティブが書いたものかが分かります。


            0貳岼象に残っている翻訳案件は?

            S:2014年のはじめに東京大空襲に関する本の一部を英訳したことがとても印象に残っています。普通のビジネス翻訳より単語や表現が豊富で、日本語の勉強にもなりました。壮絶な空襲体験を英語で表現するのには苦労しました。よく出来たかどうかはわかりませんが、とてもやりがいのある仕事だったと思います。


            ぅ螢機璽舛覆匹濃温佑砲靴討い襯ΕД屮汽ぅ函⊆書などはありますか?

            S:特にないですが、最近よくWeblioという総合型オンライン辞書サービスを使うようになりました。またGoogleなどのフレーズ検索で、表現が実際に使われているかどうかを確認することもよくあります。これは日本人でも使えると思います。英文に自信がないときは、フレーズで検索してみて、自分が使おうとしている表現がどの程度使われているか調べてみることをお勧めします。


            ニ殘業務をする際の必須アイテムはありますか?

            S:紅茶、コーヒー、電子辞書。集中力を高めるための適度な休憩、散歩なども大切です。


            Δ海譴ら日英翻訳者を目指したいと思っている方に何かアドバイス・コメントがありましたらお願いします。

            日本人の場合:
            翻訳者は基本的に母国語に訳すべきだと思いますが、翻訳者の絶対数やコストの問題で、日本人が英訳をやらなければならない場合が多いことは認めています。日本人の場合は原文の誤解や誤訳はあまりないと思いますが、やはり英語のネイティブスピーカーにとって不自然で読みづらい英語になりがちです。それを防ぐために、前に申し上げたように、たくさん英語の文章を読んで慣れることも大事ですし、言い回しやフレーズが自然かどうかを確認するために、ネットで検索して、英語ネイティブが使っているかをチェックすることも有効だと思います。


            ネイティブの場合:
            日本に住んでいれば、まずサイマル・アカデミーなどの翻訳コースを受けた方がいいと思います。翻訳の勉強になるだけではなく、講師や他の生徒たちと話す機会もあって、人脈を作るうえでも役に立つと思います。やはり翻訳者は孤独ですから、こういう繋がりが大事です。また、インターネットでも色々な情報が手に入ります。例えばJAT(日本翻訳者協会)のウェブサイトにはプロ翻訳者を目指す人たちにとって役に立つ情報が多く載っていますので参考になると思います。


            日本語能力や読解力が十分あれば、専門分野を決めてから、その分野の日本語の本を読むといいと思います。知らない専門用語や単語を暗記したら、専門知識も読解力も一石二鳥的に磨くことができます。それから練習で翻訳をやってみれば、何が難しいかを実感することができます。少し間をおいてからその訳文を見直して英語として自然かどうかを判断することも大事で、直訳やギクシャクした英語を避けることができると思います。

             

            | サイマル社員より | 16:00 | - | - |
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